自動車整備士の平均年収

自動車整備士の給与は平均より多いのか少ないのか、過去と比べて上がっているのか下がっているのか、気になるところです。

勤続年数11.7年、平均年齢37歳の場合、平成27年の自動車整備士の平均月収は29万円。年収に換算すると420万円、時給に換算すると1,542円でした。平均ボーナスは72万円です。

過去7年の年収推移を見ると、多少の上下差はあるものの、300万円代前半から400万円代前半と、ほぼ横ばい状態です。 平成20年の平均年収は402万円、平成21年は389万円、平成22年は384万円、平成23年は386万円、平成24年は397万円、と上下しながら横ばい状態が続き、平成25年に419万円、と少しは上がるものの、平成26年は405万円と下がります。そして平成27年は420万円と、微動ながら過去最高の平均年収を更新しています。

また、会社の規模別で比較してみると、最も平均年収が低いのは10〜99人規模の小企業で393万円、最も平均年収が高いのは1,000人以上規模の企業で474万円です。やはり大手の方が、年収が高いことが伺えます。某大手メーカーのディーラーは、年2回ボーナスが支給されたり、インセンティブにより600万円程度稼ぐ人も中にはいるようです。これらが年収に大きく差が出るポイントになっています。

また給与以外でも、社会保障制度や通勤手当、家族手当、単身赴任手当、住宅手当、役職手当などがあり、その他工具手当や作業服の洗濯代など、自動車整備士特有の手当があります。さらに大手企業は、福利厚生施設が利用でき、特殊会制度や社員旅行を行うところもあります。

このように過去の推移からはあまり差がないものの、勤務先次第で年収に差が出てくることが分かります。世間で低いと言われている自動車整備士の平均給与に振り回されず、納得できる給与や充実した待遇の転職先を見つけることで、他の職種に劣らず豊かな生活を手に入れることも不可能ではないということです。

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